2012年08月14日

日本の神話 国譲り

kuniyuzuri6982.jpg

日本の神話 国譲り

天の高い所に住むアマテラスという太陽の神さまは、オオクニヌシがつくり上げた大地を見おろして言いました。

「あの豊かな実りのある国は、わたしの子孫が治める国です。」そう言って、オオクニヌシの元へ天の神さまたちを遣わしました。しかし何年たっても、誰を遣わしてもうまくゆきません。そこで天の神さまたちは相談して、タケミカヅチという剣の神さまを遣わすことにしました。

伊那佐の小浜(稲佐の浜)に降り立ったタケミカヅチは、剣を逆さまにさして、その剣の先に座り、オオクニヌシに国を譲るようにいいました。オオクニヌシの二人の息子が国譲りを受け入れると、オオクニヌシは国を譲る条件を出します。

さてオオクニヌシが出した条件とは!?


(一畑電車出雲大社前駅で開催中の、古事記編纂1300年「神話博しまね」創作神話フィギュアジオラマ展のリーフレット「出雲神話絵巻」より転載)



kuniyuzuri6967.jpg

雷神であり刀剣の神、タケミカヅチ。逆さに刺した剣の刃先に胡坐をかいて座り、オオクニヌシに国譲りを迫る。

普通の剣だとお尻が痛そうなので、でっかい剣にデザインアレンジしました(笑)。きっちり胡坐のポーズというよりも、北条早雲武将像の様に、荒々しく足を崩させててみました。


kuniyuzuri6990.jpg

天津神(あまつかみ=天から下った神)アマテラス一派最強の刺客・タケミカヅチ。

国津神(くにつかみ=土着している神)スサノオの子孫の一族オオクニヌシの、息子の一人コトシロヌシは、国譲りを受諾。

もう一人の息子タケミナカタはタケミカヅチに挑むが、腕を氷柱や剣に変化させて戦うタケミカヅチの神通力に退けられる。


kuniyuzuri6988.jpg

国譲りを承諾したオオクニヌシは、一つの条件を出した。

「天つ神の御子である皇孫が皇位を継いでお住まいになる壮大な宮殿のように、大磐石の上に宮柱を太く立て、高天原にとどくほど、千木を高くそびえさせた神殿を私のためにお造りくださるなら、私は遠い遠い所へ隠れましょう。」
(「神々と歩く出雲神話/NPO法人出雲学研究所編」より)

こうして、しばらく後に建設された巨大高層神殿が、現在の出雲大社の元となったといわれています。

2004年の4月に出雲大社の拝殿下から、3本の柱を束ねた巨大な柱が発掘され、かつてこの場所に高さ48メートル以上(一説には96メートル)、階段の長さ109メートルにもなる本物の巨大神殿が存在した事が確認されています。


kuniyuzuri6743.jpg

国譲り神話の舞台となった、稲佐の浜は、出雲屈指の夕景スポットです。

条件の良い日にまた撮影にいきたいですね(^ω^)


kuniyuzuri7001.jpg

タケミナカタ、敵ながら天晴れ、なかなかやるな・・といいたげなタケミカヅチ人形です。

国譲り神話の舞台、稲佐の浜から海岸沿いに5キロほどの地点にある「つぶて岩」。逆さに立てた剣の先に胡坐をかいて座り、国を譲れと迫る剣神雷神タケミカヅチに抵抗し、オオクニヌシの息子の一人であるタケミナカタがブン投げた千人引きの大岩が、ここまで飛んできて炸裂したものといわれます。岩の島は20〜30メートルほどもあるでしょうか。神様同士の大ゲンカは、スケールがデカいです。

このつぶて岩の一場面は記紀に記述はなく、出雲の国の口頭伝承にあるのみですが、出雲はあちらこちら神話の宝庫ですねえ。

なお、このタケミカヅチとタケミナカタの大喧嘩が「相撲」の始まりとされています。


kuniyuzuri6961.jpg

日本の神話 国譲り ロケ地:島根県出雲市 稲佐の浜、つぶて岩
posted by watanabe at 15:32 | Comment(0) | 日本の神話 国譲り
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

■「神話博しまね」

2012年7月21日(土)〜11月11日(日)

・創作人形写真、及びジオラマ展示
・粘土ワークショップ開催

2012年は、古事記編纂千三百年の年。古事記千三百年を記念する「神話博しまね」イベントのひとつとして、渡邊和己の神話モチーフの創作人形写真の展示、神話創作人形ジオラマの展示、また、粘土作品制作のワークショップを開催させて頂きました。

神話博しまね公式ウェブサイト
http://www.shinwahaku.jp/

神話フィギュアジオラマ展 出雲神話絵巻 お知らせページ
http://www.shinwahaku.jp/main-stage/taisha/